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2011年12月25日

『プリピャチ』

『100000年後の安全』と並んでオススメ。『いのちの食べかた』のニコラウス・ゲイハルター監督が、1999年にチェルノブイリ原発周辺の立ち入り制限区域に暮らす人々の姿をとらえたドキュメンタリー映画『プリピャチ』です。

プリピャチは、チェルノブイリ原子力発電所4号炉爆発事故の影響により廃村になった町。今後900年以上は人が生活できないとして強制退去させられました。ところが、一部の人は町に残り、今も暮らしています。

111225.jpg(author: slawojar 小山

チェルノブイリ関連の本、特に「世界の放射線被曝地調査」を読んでから、ライフラインのない空間に住む人たちのことが気になっていました。電気・水道・ガスのない、郵便すら届かない生活。彼らは何を思い、何にとらわれ、また何から開放されているんだろう?

ゲイハルター監督は、今回の『プリピャチ』でも、そこに生きる人の生活を、肯定するでも否定するでもなく、ただただ記録していました。モノクロでの撮影による圧倒的な美しさ(でも、この土地では、もう、小鳥もさえずらない)。その空間で生活する、他人の暮らしの表現として、モノクロはベストだと思う。

私は、福島原発事故について語る人が、チェルノブイリ事故での死亡者が31人だから福島は安全という人と、150万人だから福島は危険という人は、データに寄り添って発言している点で、根底が同じだと思う。数値を決めつけることなく、でも忘れないように数値を記録しつつ、汚染車に乗って被ばくしたという双子や、お風呂に入る度に髪が抜け落ちる人の声を聞き続けたいです。

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